眼精疲労に対する蒸しタオルの効果

 今日は眼精疲労に対する蒸しタオルの効果です。

 リンク先の記事では、目が疲れたら蒸しタオルを使うと良いことを実証した実験を紹介しています。この実験により、感覚的には納得できる蒸しタオルの疲れ目に対する効果が科学的に確認されました。蒸しタオルは眼精疲労に効きます。

 ……と、巷では議論されています。例えばこちらです。ここにリンクを張っているサイトがいくつかあり、そのなかには、先走って蒸しタオルの作り方を紹介しているところもあります。

 が、少し落ち着いてください。今日の記事の下部にある「実験方法」をよく読んでください。この実験では蒸しタオルを使う時間を変えて比較しているだけで、蒸しタオルを使うか使わないかを比較しているのではありません。これは重要な違いです。

 実際に蒸しタオルを使う場面を想像してください。普通は前を向いたまま目を見開いていません。多くの人が上を向いて目を閉じます。これは、たとえ蒸しタオルがなくとも、目の休憩になります。今回の実験ではこの側面が捨象されています。

 蒸しタオルを使おうが使わまいが、10分も目を閉じていれば、かなり目を休めることができます。3分よりも10分のほうが疲れはとれます。ドライアイのケアにもなります。このような単純に目を閉じて休める行為の効果がもっと重視されるべきです。

 もちろん私は、蒸しタオルがまったく効果ないと言いたいわけではありません。むしろ、目を閉じるだけよりも蒸しタオルを使ったほうが、目の疲れをより緩和することができると考えられます。感覚的にも蒸しタオルは気持ちいいです。

 だからこそ、蒸しタオルの効果を全面に打ち出すためにも、蒸しタオルを使わない場合を踏まえて実験を拡充しなければならないと思います。現在のままでは不十分な実験であると言わざるをえません。

 記事によると、この実験は学会で報告するようですが、間違いなく討論者や会場から、同じ内容のことを指摘されると思います。そうした事態は回避するべきであり、また、回避できるはずです。実験関係者の再考を期待します。

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benyamin ♂

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