カトリーナ

 今日はカトリーナです。

 カトリーナとはアメリカを襲ったハリケーンのことです。2005年の8月末にアメリカの東南部に上陸し、多くの死亡者を出す甚大な被害をもたらしました。世界中から注目され、復興に向けてたくさんの支援が集まりました。

 ハリケーンによる被害は仕方がないと諦めがちです。自然の驚異には逆らえない、とくにカトリーナは非常に強力であったから、どうしようもないのだ、となります。しかし、本当にそうでしょうか。

 カトリーナはカテゴリー5のハリケーンでした。カテゴリーとは熱帯低気圧の強さを分類する指標であり、5は最上位です。同じカテゴリー5の台風は日本にももりもり来ています。直近で示せば、平成15年台風第14号です。この台風は宮古島をかすめただけですが、死者はわずか3人でした。日本に上陸したカテゴリー5の台風では、平成2年台風第19号平成11年台風第18号があります。こちらでも死者は30名から40名です。一方、カトリーナによる死者は2000名近くに上りました。

 あまりにも被害の差が大きすぎると思いませんか。もちろん、単純比較はできません。上陸した地域や通過するまでの期間などを考慮しなければなりません。それでもなお、日本とアメリカにおける被害状況の格差については考えても良いと思います。

 同じ強さの台風(ハリケーン)が上陸しても、少ない被害で抑えられる日本と、数多くの死者を出してしまうアメリカ。これはインフラ整備の裏返しではないでしょうか。日本のインフラは意外に整備されており、アメリカは脆弱なのです。社会制度や企業組織といったインフラはアメリカが世界的優位を保持しているのでしょうが、一般生活に関するインフラは日本の水準のほうが優れています。

 カトリーナの被害を仕方なかった、どうしようもなかった、と諦めてしまうことはできません。アメリカと違って丁寧にインフラ整備をしてきた日本は台風にもある程度耐えられる国になっています。これは無駄だと言われ続けている公共事業によって進められてきました。無駄な公共事業は無駄ではなかったのです。膨大な公共事業費は今後整理する必要がありますが、それによる恩恵の部分をもう少し認めても良いとは思います。

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benyamin ♂

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