覚書 081018

「イギリス EU域外からの移民労働者受け入れ職種案が公表」労働政策研究・研修機構『海外労働情報』2008年10月。
・移民政策に関する政府の諮問機関である移民提言委員会(Migration Advisory Committee)は9月、EU域外からの専門技術者(Skill worker)の受け入れを通常より容易にする人材不足職種の見直し案を公表した。現行の労働許可制度にかわり、11月に予定している専門技術者向けのポイント制度の導入に合わせて、昨年12月から検討が進められていた。委員会の試算によれば、対象職種の数は増加したものの、就業者ベースでは約3割減になるという。同委員会は19職種グループを人材不足の分野として挙げている。特定の医療分野のコンサルタントおよび上級看護師、土木技師や化学技術者などのエンジニア、土地開発・建築にかかわる積算士及びプロジェクト管理者、数学・科学の中等教育教員、専門技術を有する調理師、専門技術を有する上級介護労働者、船舶・ホバークラフト乗組員、獣外科医、などである。
・覚書注:医療分野と教育分野が目立つ。

「英国で超高速ブロードバンドの規制を見直す動き」情報通信総合研究所『インフォコムアイ』2008年10月。
・リビングストン新BT社長が推進しようとしている光ファイバー・アクセス網計画は、英国の人口の40%をカバーし、顧客が複数の高速ブロードバンド・アプリケーションを利用するのに十分な速度、例えば、家族の何人かが高精密映画を鑑賞する一方で、他の家族はゲーム、多くの画像を含むファイルもしくはビデオを楽しむことができる、といった速度(当面40Mbps、将来60Mbps)を提供しようというものだ。
・ここ数年間、他の国々が光ファイバー・アクセス網を展開する中で、BTは英国の消費者が高速ブロードバンドを必要としているのか、そのコストを支払う用意があるのかについて疑問を抱いていた。一方、超高速ブロードバンドの展開に対する政府、規制当局からの圧力が高まっていた。競争力担当の大臣は、英国は超高速ブロードバンドを展開している他の先進産業諸国に遅れをとるリスクに曝されていると警告し、規制当局であるオフコムも同様な発言をしている。
・BTは7月に、15億ポンドを投じて、アクセス網に光ファイバーを利用する超高速ブロードバンド・サービスを1,000万世帯に提供できるようにする計画を策定し公表したが、そのリスクに見合ったリターンを保証することを規制当局のオフコムに求めて、計画の実行を保留していた。9月に公表されたオフコムの諮問文書は、超高速ブロードバンドの卸売りアクセス・サービスを「アクティブ」と「パッシブ」とに分け、前者には価格設定の自由を認め、後者にはリスクに応じたリターンを認める考え方を示した。BTの主張は基本的に認められたといってよい。これを受けてBTは、欧州諸国の中でも後れていた光ファイバーによるアクセス網の構築を本格的に推進することになった。
・オフコムの諮問文書に示された英国の考え方が、欧州委員会の考え方に抵触しないのか、といった問題が残されている。オフコムの指摘するように、光ファイバーによるアクセス網の構築は、需要と技術の面でかなり大きい不確実性が存在することは確かである。したがって、そのリスクを何らかの形で利害関係者がシェアする仕組みを、アクセス料金の決定メカニズムに反映させるべきだ、リスクを保証しなくてよいサービスは自由な価格設定を認めるべきだ、とする方には合理性があるのではないか。規制当局が従来の規制の枠組みに固執すれば、NGA(次世代アクセス網)への投資の先送りは今後も続くだろう。

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benyamin ♂

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