日本初の心肺同時移植

 今日は日本初の心肺同時移植です。

国内初の心肺同時移植へ
2009年 01月 17日 00:03 JST

 日本臓器移植ネットワークは17日、兵庫県災害医療センターに頭部外傷で入院中の30代の男性が、16日午後に臓器移植法に基づく脳死と判定され、国内初の心臓と肺の同時移植が大阪大で行われる見通しだと発表した。心臓と肺は30代の男性に移植される予定。肝臓は九州大で50代の男性に、膵臓と片方の腎臓は東京女子医大で40代の女性に、もう片方の腎臓は兵庫医科大で50代の男性に移植される予定。

http://jp.reuters.com/article/kyodoMainNews/idJP2009011701000255

 脳死臓器移植の事例です。記事にはありませんが、日本で1997年10月に脳死患者からの臓器移植が法的に認められて以降、79例目になります。移植された臓器は今回を含めて合計335個です。

 心臓移植や肺移植は脳死臓器移植では60個程度ありましたが、心肺同時移植は日本初です。日本の臓器移植技術が世界と比較しても遜色ないことが示されたと思います。

 その一方で、なかなか手放しで喜べないことも事実です。一般的な数値を言えば、5年生存率は心臓移植が70%程度、肺移植が40%程度であり、心肺同時移植も40%弱となっています。

 肺移植は感染症対策が難しく、生存率が低い移植手術です。それに連動して心臓と同時に移植する場合も、生存率は低くなります。

 心肺同時移植の場合、10年生存率では20%台まで落ち込むと言う調査もあります。この数値を高いと見るか低いと見るかは価値判断でしょうが、私は低いと思います。

 臓器移植に、だからといって、意味はないと言いたいわけではありません。が、推進論者が絶賛するほどのバラ色の医療技術なのかと疑問に思います。

 医療問題を激しく追求するマスコミが、臓器移植に対しては不思議と手放しの賛辞を送っています。臓器移植の限界が報道されることはまずありません。

 臓器移植も1つの医療技術です。それで助かる命もありますが、同時に限界があることも踏まえて、利用する姿勢が必要であると思います。

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benyamin ♂

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