定額給付金

 今日は定額給付金です。

 新聞各社の世論調査では、国民の大多数が定額給付金を意味がないとか効果がないと考えていることが示されています。何を根拠にして意味や効果がないと判断しているのか疑問に感じますが、少なくとも世論調査ではそうした結果になっています。

 これが国民の声だとして、マスコミや野党は定額給付金を批判しています。その結果、定額給付金を含む第二次補正予算案が国会で成立せず、景気対策に遅れが出ています。何度も言いますが、何を根拠に判断しているかわからない世論調査に基づいて彼らは予算案を批判しています。

 そうしたなかで、ロイターが興味深い記事を書いています。

ロイターブログ 討論×闘論 ニュースに一言!

もらいますか? 使いますか?
2009年01月26日 9:51 am JST

どうやら、このまま支給されることになりそうな定額給付金。効果を疑問視する声が多く、世間での評価は芳しいものではない。では、もらわないのかと言えば、そうではないようだ。

各メディアのアンケート調査結果では、景気対策として定額給付金を「評価しない」が6─7割。これだけみると、受け取る人が少ないようにも思える。

しかし、質問を「評価する/しない」ではなく「もらうか/もらわないか」に変えると結果は違う。支給された場合に受け取るかどうか聞いていた産経新聞によると、大半の世代で8割以上が受け取ると回答した。「評価しない」イコール「もらわない」ではないのである。

使い道について「借金の返済に回す」「そのまま貯蓄に」という人ばかりだけではなく、消費に回す人も多いとみられ、景気への効果がゼロということもないだろう。

それでも「生活防衛」が合言葉のように言われるこのご時勢。もらった給付金、「低額給付金」と悪口を言うつもりはないが、低額消費に向かうことは想像に難くない。

実際、足元の消費は値ごろ感からユニクロが好調をキープする一方、高額消費のイメージが強い百貨店が苦戦を強いられている。

一度定着した消費スタイルが簡単に変わるとは考えにくい。ある百貨店の関係者に、定額給付金について質問をぶつけたところ「何十万円も支給されるなら別だが、高い商品が売れるとは思えず、売上を大きく伸ばす要因にならない」──そう答えが返ってきた。

給付金、それなりの浮揚効果をもたらしても、消費の二極化を変えるまでには至らないのではないか。さて、定額給付金、あなたは、もらいますか? 貯金しないで使いますか?

http://blogs.jp.reuters.com/blog/2009/01/26/もらいますか?使いますか?/

 産經新聞の調査では大多数の国民が定額給付金をもらうと回答したことが示されています。しかも、その使い道は貯蓄ではなく消費に回す人も多くなっているようです。つまり、定額給付金により一定の消費増が見込めるということです。

 国民の大多数は定額給付金を評価していないかもしれませんが、同じく大多数の国民が定額給付金をもらえるならもらって使いたいと考えています。これも国民の声でしょうから、与党はこうした声に基づいて定額給付金を押し切ることもできると思います。

 世論調査は設問の仕方に依存していると思います。ロイターの記事にもありますが、定額給付金に関する設問を、評価するかしないかではなく、もらうかもらわないかに変えただけで、結果が逆転しています。この程度の杜撰な調査に一喜一憂すること自体が間違いです。

 なお、定額給付金が妥当な対策として評価できるかどうかは私も批判的です。少なくとも、総額2兆円という巨額の財政負担に見合うだけの歳入が将来的に期待できるとは思えません。その意味では今後は2兆円の穴埋めが論点とならざるをえないでしょう。

 とはいえ、世論調査のように明確な根拠もなく評価できないとする意見にも賛同できません。また、ロイターの記事では、消費二極化の解消にならないと批判していますが、今回の定額給付金にはそうした目的はないため、的外れな議論だと思います。

 定額給付金は政権批判論者の拠り所となっているだけだと思います。政権批判がしたいためだけに定額給付金が持ち出されています。彼らの自己満足のために国民の声が操作され、彼らの自己正当化に利用されています。国民を軽視しすぎです。

 もっとも、その程度の批判にも対応できない麻生政権にも力量不足を感じますが。

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benyamin ♂

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