アメリカで八つ子の赤ちゃん誕生

 今日はアメリカで八つ子の赤ちゃん誕生です。

米で8つ子の赤ちゃん誕生
2009年 01月 27日 14:03 JST ロサンゼルス26日共同

 米メディアによると、ロサンゼルス郊外の病院で26日、男児6人、女児2人の8つ子の赤ちゃんが誕生した。AP通信は、8人の赤ちゃんが生存したまま生まれたのは、98年に米南部テキサス州で例があり、世界で2例目と報じた。18人の医師による帝王切開で出産。体重は約680グラムから約1470グラム。8人とも健康状態は良いが、今後2、3日間は注意が必要という。

http://jp.reuters.com/article/kyodoMainNews/idJP2009012701000193

 アメリカで子供がたくさん生まれました。世界的に少子化が懸念される昨今にあっては、非常に喜ばしいニュースとして受け止めるべきだと思います。

 しかし、実のところはそれほど良いニュースでもないことは指摘しなければならないでしょう。というのは、この事例は自然妊娠ではないことがほぼ確実であるためです。

 自然妊娠ではせいぜい三つ子までです。四つ子以上はまず自然妊娠ではありえません。逆に言えば、四つ子以上は人工的な作用の結果です。

 人工的な作用とは不妊治療です。不妊状態にある女性に対して体外受精や卵子誘発剤を用いることで妊娠の可能性を不自然に高めるのです。

 妊娠や出産の過程で胎児が上手く生育できないことも考えて、不妊治療ではなるべく多くの胎児を妊娠させます。それが自然妊娠ではありえない子供の数へとつながります。

 ただし、体外受精の場合、通常は三つ子以上にはならないように法的に規制されています。自然妊娠を超えた数の胎児の妊娠と出産は母子ともに危険であるからです。

 今回の事例では、こうした法的規制を逸脱している可能性があります。たとえそうでなくとも、八つ子の出産を強行したことは不妊治療としては適切ではないと思います。

 子供が誕生することは喜ばしいことです。しかしながら、それだけの理由で妊娠や出産に関する危険性に目をつぶってしまうことは間違いです。

 今回の事例も結果的に母子ともに健康であったから良かったものの、妊娠や出産の過程で何か問題があれば、病院側や妊婦が激しく糾弾されると思います。

 なお、かつて日本のテレビ番組では、五つ子や六つ子を産んだ家庭を報道していました。あれもほぼ間違いなく不妊治療の結果です。

 四つ子以上は母体や胎児の生理的限界を超えています。非常に危険な妊娠と出産であったことを考えると、とても手放しで喜べるような事態ではありません。

 テレビで報道すべき内容ではないと疑問を感じていました。子だくさん家族を崇めることが目的なのでしょうが、不妊治療としては成功事例とは言えないからです。

 現在ではそうした番組がないところをみると、テレビ局も自らの過ちに気付いたということなのでしょう。出演者や視聴者に対する謝罪は一切ありませんが。

自己紹介

benyamin ♂

2012年5月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

月別アーカイブ

Powered by Movable Type 5.13-ja
Support Wikipedia