大卒求人倍率の推移

 今日は大卒求人倍率の推移です。

 昨今、大学生・大学院生に対する求人倍率が悪化していると言われていますが、実際のところはどの程度なのかを把握するために、過去からの推移を調べてみました。

求人総数・就職希望者数・求人倍率の推移

卒業年 求人総数 就職希望者数 求人倍率
1987 608,000 259,500 2.34
1988 655,700 264,600 2.48
1989 704,100 262,800 2.68
1990 779,200 281,000 2.77
1991 840,400 293,800 2.86
1992 738,100 306,200 2.41
1993 617,000 323,200 1.91
1994 507,200 326,500 1.55
1995 400,400 332,800 1.20
1996 390,700 362,200 1.08
1997 541,500 373,800 1.45
1998 675,200 403,000 1.68
1999 502,400 403,500 1.25
2000 407,800 412,300 0.99
2001 461,600 422,000 1.09
2002 573,400 430,200 1.33
2003 560,100 430,800 1.30
2004 583,600 433,700 1.35
2005 596,900 435,100 1.37
2006 698,800 436,300 1.60
2007 825,000 436,900 1.89
2008 932,600 436,500 2.14
2009 948,000 443,100 2.14
2010 725,300 447,000 1.62

注:求人総数と就職希望者数は民間企業の数値。
  求人倍率=求人総数/就職希望者数。
出所:リクルートワークス研究所「第26回ワークス大卒求人倍率調査(2010年卒)」

 2010年3月卒業者に対する求人倍率は1.62倍となっています。前年の2.14倍からは大きく減少しているものの、過去の推移を見ると、例年並みとも言えそうな水準です。

 巷では、求人倍率が悪化している、これは大変だ、との声が大きいですが、実際の数値を見ると、本当に大変なのかと疑問になります。むしろ、十分に高水準だと思いました。

 求人倍率の構成要素である求人総数を見ても、決して悪いと言えるような数値ではありません。バブル期の水準に匹敵しています。何が大変なのでしょうか。

 もう一方の構成要素である就職希望者数は年々増加しています。これは求人倍率を引き下げる方向に作用しますが、それでもなお1.62倍であることは評価できると思います。

 もちろん、大卒の就職に何も不安や心配がないわけではありません。求人倍率や求人総数が一定程度あろうとも、求人の内容が検討されなければなりません。

 例えば、求人のある雇用形態に、いわゆる非正規雇用が多く含まれている場合、過去よりも求人総数が増加していることは、必ずしも前向きに評価できません。

 とはいえ、求人倍率が前年より低下したことだけを取り出して議論しても意味がないことには変わりありません。求人総数やその内容に踏み込んで議論してこそ意味があると思います。

 2011年3月卒業の数値はまだありませんが、求人倍率はより減少していると推測されます。こちらも増減だけに着目して満足してしまわないように注意が必要です。

自己紹介

benyamin ♂

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