正社員になりたくない派遣労働者

 今日は正社員になりたくない派遣労働者です。

派遣労働者 4割が正社員志向 自由より安定、見えぬ将来映す
2010.1.22 12:57

 人材派遣の業界団体、日本人材派遣協会が派遣労働者約1万3000人に実施した2009年度動向調査(速報)によると、4割強が、「正社員になりたい」と考えていることが分かった。景気低迷による雇用環境の悪化で先行きが不透明なことに加え、政府は労働派遣の規制を強化する方針だ。高まる将来不安の中で、安定した働き方を求める労働者が増えている。

 調査では、「今後の希望する働き方」を尋ねたところ、最も多かった回答は「正社員」で、全体の41・6%を占めた。「派遣」を希望する労働者は29・5%。派遣先企業の社員になることを前提として働く派遣契約「紹介予定派遣」は11・1%だった。

 09年度までの過去3年間をみても、正社員を希望する割合が年々上昇。「派遣、紹介予定派遣」を望む割合は減少し続けており、09年度では、07年度調査と比べて約7ポイント減の40・6%まで低下した。

 正社員の希望理由としては、「生活の安定」が目立った。特に製造業・軽作業で働く派遣労働者に正社員への希望が強い。08年秋の金融危機を発端とする世界同時不況で雇用情勢が悪化、自動車メーカーなど製造業を中心に行われた大規模な「派遣切り」も労働者の不安を高めた。

 派遣を選んだ人は、「働きたい期間や時間を選べる」といった回答が多かった。ただ、都合のいい働き方が選択できる半面、不安定な雇用形態を敬遠する層も徐々に広がっているようだ。

 賃金については、平均時給額が1353円。年収ベースで推定換算すると、260万円になるという。07年度調査に比べて12万円の減少で、派遣労働者の就労条件が悪化していることがわかる。

 政府は通常国会に、労働者派遣法の改正法案を提出する方針。仕事があるときにだけ雇用契約を結ぶ「登録型派遣」の原則禁止や、製造業派遣の原則禁止など規制強化が目的だ。規制が強化されれば、今後一層、正社員を希望する割合が高まる可能性もありそうだ。

 調査は派遣労働者の動向などを把握するため、07年度から実施。今回は、昨年11月1日?30日の間、インターネットによるアンケート形式で行った。

http://sankei.jp.msn.com/economy/business/100122/biz1001221301009-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/100122/biz1001221301009-n2.htm

 記事では派遣労働者のうち正社員になりたい人が4割であったことが強調されています。派遣労働者は一時的に仕方なく派遣労働者として働いているという一般的なイメージが調査によって裏付けられたことを全面に打ち出しています。

 しかし、私は、派遣労働者のなかでも正社員になりたいと思っていない人が半数以上もいる点に驚きました。このなかには派遣先の社員になりたい人も1割強含まれますが、いずれにしても正社員という雇用形態を多くが望んでいないことが示されています。

 加えて、派遣労働者のうち3割弱が積極的に派遣労働を希望しています。派遣労働者は嫌々ながら派遣労働者になっているとのイメージが強いですが、実のところそうではないことが明らかになっています。

 派遣労働者を一括にして論じることの危険性を再び痛感しました。派遣労働者は全員が正社員を希望しているわけではなく、むしろ選択的に派遣労働者になっている人も多い実情を、今後に議論では確実に踏まえていくべきだろうと思います。

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benyamin ♂

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