村崎百郎の死去

 今日は村崎百郎の死去です。

作家村崎百郎さん刺され死亡=男逮捕、「実践本にだまされた」−警視庁

 23日午後5時50分ごろ、東京都練馬区羽沢の作家黒田一郎さん(48)=筆名・村崎百郎=方で、男から「人を刺した。捕まえてください」と110番があった。警視庁練馬署によると、黒田さんが室内で血を流して倒れており、ほぼ即死。同署は殺人容疑で、室内にいた横浜市に住む無職の男(32)を現行犯逮捕した。

 調べに対し、男は「黒田さんの書いた実践本にだまされ、恨みを持っていた」と供述。「殺すつもりで包丁を神奈川県内で購入した。自宅住所は、ネットの掲示板で調べた」と話しているという。

 逮捕容疑は午後5時50分ごろ、黒田さん宅1階の居間で、黒田さんの腹部など二十数カ所を刃渡り約17センチの包丁で刺し、殺害した疑い。

 同署は男が黒田さんの著作に影響を受け、逆恨みしたとみて調べている。

 黒田さんは『鬼畜のススメ』や『社会派くんがゆく!』シリーズ(共著)などの著作がある。女性と同居していたが、当時は自宅にはいなかった。(2010/07/23-22:57)

http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2010072301029

 驚きました。私は密かに『社会派くんがゆく!』を愛読しています。毎月更新されるweb版が、先日に更新されてたばかりで、相変わらず毒々しいなと思っていた矢先の出来事でした。『社会派くんがゆく!』で村崎百郎は無差別殺人事件や猟奇事件を嬉々として取り上げていましたが、まさかその当人がその被害者になるとは、奇妙な因果関係を感じてしまいました。

 村崎百郎の鬼畜な言論を私は気に入っていました。良識や人権を完全に無視した発言が多いのですが、敢えて鬼畜として発言をすることで、一般世論に揺さぶりをかけて、その根拠を問い直そうとしていたように思います。難解な概念を振り回して現代社会を批判した気になっているような似非評論者より、よっぽど有益な言論でした。

 彼は自分が被害者になった今回の事件を、自分でどのように取り上げるでしょうか。自殺ではないのでさすがに「またhideの後追い自殺かよ!」とは言わないでしょうが、家に侵入されて殺されていますので「自宅だと思って油断したのが悪いんだよ!」と馬鹿笑いしてそうです。あるいは、熱狂的な読者に殺された点を強調して、「ジョン・レノンかっつーの!」とか揶揄して面白がるかもしれません。

 いや、死者にむち打つようで、自分でも不謹慎だと思いますが、村崎百郎や『社会派くんがゆく!』はこういう内容なのです。理不尽に殺されることもある現代社会ですが、完全に防ぐ手立てはないのだから、むしろ楽しんで慣れていくしかない、というのが彼の持論です。彼の悲痛な死も、楽しんで面白がりましょう。

 ご冥福をお祈りします。

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benyamin ♂

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